2018年12月30日日曜日

ソーシャルレンディング撤退を決めた理由

PFF太郎です。

先日書いた、今年の不労所得に記載漏れが有りました。ソーシャルレンディングに150万円程投資しており、そこから得た配当金を記載していまんでした。ただ、一万円程度なので誤差の範囲ですし、ソーシャルレンディングは撤退しようと思っていますので、修正は無しにしたいと思います。そもそも、投資しているの忘れていたくらいですし。

なぜ、ソーシャルレンディングの撤退を検討しているか解説します。

■高利率が魅力的なソーシャルレンディング

まず、私が何故、ソーシャルレンディングを始めたかを説明しましょう。こちらに書いた通り、現在私は不動産収入と株の配当金で年間約240万円の収入を得ています。これを50代になるまでに、360万円に引き上げたいと考えており、年間120万円を稼ぐ「第三の柱」を作りたいと考えています。

そこで目をつけたのがソーシャルレンディングでした。ソーシャルレンディングとは平たく言ってしまえば、「個人が簡単に行える、貸金業」です。事業投資が必要だけど資金の無い企業または個人に、ソーシャルレンディング事業者を通じてお金を貸し(案件に出資すると言います)、その返済利息を受け知ります。

ソーシャルレンディングは一般的に高利率がの案件が多く、4%~5%は少ないほうで、10%前後の利率を謳う案件も有ります。

極論ですが、1200万の元本を準備出来れば、年間120万円の配当を得ることも可能なのです。しかも、融資前に返済利率などが予測可能で有るため、価格変動の伴う株と比べて、予測が建てやすいというメリットも有ります。

本当にそんなうまい話が有るのか?実際に試してみないとわからない部分もあるので、150万円ほど投資してみることにしたのでした。

■資金効率の悪いソーシャルレンディング

まだ若い分野でも有り、仮想通貨しかり、「誕生して間もない市場」は怪しい業者も多数あります。経験的には先行する企業はベンチャー企業等が多く、慎重な大手は遅れてきますので、たいてい黎明期の業者の9割は怪しい業者と思うくらい警戒した方が良いです。

そのため、ソーシャルレンディングを始めるにあたり、比較的評判の良い、オーナズブックとSBIソーシャルレンディングの2社を選びました。現在、オーナズブックの案件に50万円、SBIソーシャルレンディングの案件に100万円投資しています。

●信頼感は有るが、案件の絶対数が少ないオーナズブック

一番始めに投資を実行したのがオーナズブックでした。ここは不動産専門のソーシャルレンディング会社ということで、ソーシャルレンディング業界でも格別の信頼を獲得しています。

ここが発掘する案件の利率は4.5%~6%前後のものが多く、ソーシャルレンディングの中では比較的低利率です。それでも、安心感からか、案件の応募が開始されると、一瞬で締切になります。オーナズブックの場合、案件投資募集開始の前日に「○月○日の18時から開始します」、といった内容のメールが届くのですが、開始して数分で募集額に到達することが多いのがザラです。

私は初めての募集の時には、応募が間に合わず失敗、二回目の時には5分前から待機して無事投資出来ました。ここがオーナズブックの問題点なんですよね。

・投資したいと思った「自分のタイミングで投資出来ない
手元に余裕資金が有ったとしても、投資したいと思った時に案件が有るとは限りませんし、条件の良い案件は出資者が殺到しますし、投資が行える保証自体有りません。

とりあえず、今投資している150万円が返還されたタイミングで、スムーズに次の案件に投資出来るかわからないため、資金を無駄に遊ばせることになります。

・銀行口座への振込手数料は顧客負担
オーナズブックの場合は、投資が決定すると指定の口座に出資金を振り込む必要が有るのですが、振込手数料は顧客負担となります。数千円の利息を受取るたびに、銀行口座に移そうとすると、振込手数料が発生します。数百万円のうち数百円ならまだ目をつぶれますが、数千円の利息を数百円払って移動させるなんて無駄金です。

この二点が解消されれば、オーナズブックは有望な投資先になる気がしますが、今の状態では、手間がかかる上に、資金効率も良くないので、撤退することにしました。オーナズブックの特徴が「目利き力」に有る限り、案件数の大幅増加は期待薄のような気がしますし、ポテンシャルは有るだけに残念ですね。

●案件数は多いが、不安の有るSBIソーシャルレンディング

誤解のないように初めに言っておきますが、SBIソーシャルレンディングは数少ない信頼感有るソーシャルレンディング事業者だと思います。

SBIソーシャルレンディングの魅力は、そこそこの案件数と案件規模と高利率です。案件数は一ヶ月のなかで数件有り、一つ一つの案件が数億円前後の募集となっていますので、案件を吟味しなければ、比較的資金を遊ばせることなく、投資出来ます。

・遅延案件が発生したSBIソーシャルレンディング

しかし、問題はその案件の質です。幸いなことに私は被害有っていませんが、SBIソーシャルレンディングでは利息の返済が滞る「遅延案件」が発生しています。ソーシャルレンディングは「金貸し」です。お金を借りたい企業に、貸しているだけなので当然返済されない「貸し倒れリスク」が付きまといます。

SBIソーシャルレンディングは比較的安全な方で、他のソーシャルレンディング業者では今年多くの「貸し倒れ」案件が発生し、ソーシャルレンディングを中心に投資していた投資家の方は大きな損失を出している方も存在します。

SBIソーシャルレンディングはオーナズブックと比較して案件数が多いのが魅力ですが、それだけの案件を発掘するには、投資案件の調査レベルに違いが出るというところでしょうか。失敗をかてに今後、改善されることが期待されますが、現時点で積極的に投資するには少々不安有りということで、今の資金が返還されれば新規投資は当面しない予定です。

■元本ゼロのリスクも有るソーシャルレンディング

なんとなく、「ソーシャルレンディング」というラベルを貼っていると「投資」と思っていましたが、実態はお金を貸しているだけです。返済されないというリスクは考慮しなければならず、当然ソーシャルレンディングに元本保証なんて有りませんし、それどころか「元本がゼロ」になるリスクも有ります。

ソーシャルレンディングで10%の案件というのは、借り手側は10%の利息を払いながら利益も出さなければなりません。銀行が貸してくれなかった案件だからソーシャルレンディングに資金を求めてきている案件です。「貸し倒れリスク」を甘く見ない方が良いです。

更に最近の株価下落も有って高配当銘柄の配当率が上昇してきており、ソーシャルレンディングと大差無いレベルになってきているため、あえてリスクが高く市場が成熟していないソーシャルレンディングに今投資する意味も無いかな?と思い、撤退を決めました。

将来的には、上述した不満や不安が解消されるかもしれません。そうなった時には再度トライしてみたいと思います。ただその頃には、監査コストの増加などで事業者側の手数料が増加し、高利率案件が姿を消し、高配当銘柄の方が良いじゃないか…という結論になるかもしれませんが。

今回の記事が少しでも資産運用の参考になれば幸いです。励みになりますので、宜しければ以下のリンクをクリック頂けますと幸いです。
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