2019年1月4日金曜日

個別銘柄を買うクソダサイ投資家

PFF太郎です。

タイトルは米国株村の上位ブロガーの方が「クソダサイ」という表現を良く使っているようなので、ちょっと真似してみました。私もAAPL等個別銘柄は保有していますが、個別銘柄の比率はポートフォリオ全体の一割程度です。

■個別銘柄を買うのはクソダサイ

クソダサイというのは、時代遅れとかを現しているのでしょうか?「時代遅れ」と読み替えて頂けれはと思います。

私は長いブランクが有ったものの、投資歴自体は長く、初めて株を買ってから20年は経過しています。当時はネット証券すら普及していない時代で、当然国内でETFを買うなんて出来ませんでした。ですから、当時は株を買うということは個別銘柄を買うしか手段が有りませんでした。

しかし、個別銘柄の売買は面白いし、予想が当たれば短期間で利益が出るしとメリットは有るものの、分析(予想)は難しいです。私が個人的に一番億劫だったのが、特定企業の株を買い売却すると、「次の銘柄」を探さないといけない点でした。安い時に買って、高くなった時に売るのが基本ですから、一度売って利益確定してしまうと、資金が遊んでしまうんですよね。例えば、A株を購入してそれが20%上昇し売却したとします。次また20%上昇する株を探さないと行けないんですよ。これは実際に投資経験の有る方なら分かると思いますが、初めは面白くても数年続けていると、凄く疲弊してくるんですよ。勿論、毎回上手く行くわけではなく、損する時も有るわけですから。

そうして、売買の度に、次の銘柄を探そうかと思っても、企業の数は膨大ですから、「今買えば良い株」がそんな良いタイミングで見つかるとも限りません。

専業の方ならいざしらず、サラリーマン投資家にとって個別銘柄の売買はとても負担が大きいというのが現実です。個別銘柄しか投資手法が無い時代なら、それも仕方ないですが現在は、ETFやインデックスファンド等が充実しており、個別銘柄をポートフォリオの中心に据える意味はほぼ有りません。

今の時代に個別銘柄を保有する理由が有るとすれば、ETFやインデックスファンドの存在を知らないか(高齢者の方などには有り得る話です)、自分の分析力に自信が有り市場平均をアウトパフォームする自信が有るか、ブログを盛り上げるために暴落している株を持ち続けるか位でし無いでしょうか。

■個別銘柄購入に伴うリスク

私が個人的に感じている個別銘柄を所有するリスクを記載します。
・競争力低下、戦略ミス等による業績悪化リスク
・企業のコンプライアンス違反による株価下落リスク
・天災等による株価下落リスク
・減配、倒産、M&Aリスク
・訴訟リスク
他にも色々有ると思いますが、パッと思いつくだけでこれだけ有ります。一年の間にこういったリスクを引き当てる企業は限られているかもしれませんが、10年20、30年と長期保有するなら、長い年月の間にこういったリスクに該当する確立は高まります。名門企業とされてきたGEの業績低下や、JNJの訴訟問題等、AAPLの下方修正等、世界を代表する企業で有っても「絶対安全」とは言えないのです。

■個人投資家程、ETFやインデックスファンドに投資すべき

ブログ村を見ていて疑問に感じるのは、やたらと個別銘柄の分析や「○○十種」と名付けて、個別銘柄主体のポートフォリオを見せ合うことです。ブロガー本人は良いですが、それに釣られて、読者が同じように個別銘柄を購入し、資産を目減りさせることの方が心配です。

私はIT業界に身を置く者ですが、米国株村で良く目にする、IBM等は将来性の無い株の筆頭です。一時期期待されたワトソンは収益化の目処が立たず、デジタルトランスフォーメーションの波にも乗れず一時強化しようとしていたデジタルマーケティング系ソリューションも手放す方向に有ります。R&DもM&Aも上手くいかない中で、既にメーカーではなくシステムインテグレータのような立ち位置になりつつあり、「競争力の有る収益の柱」が無い中で、高配当をいつまでも維持出来るとは思えません。

以下の二択が有ったとした場合、資産形成に有利なのはどちらだと思いますか?
A) ブロガーやアナリストの意見を参考に個別銘柄を買う
B) ETFやインデックスファンドを保有する
私は間違いなく、Bを選びます。


今回の記事が少しでも資産運用の参考になれば幸いです。励みになりますので、宜しければ以下のリンクをクリック頂けますと幸いです。
にほんブログ村 株ブログ 海外ETFへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿