2018年12月30日日曜日

ソーシャルレンディング撤退を決めた理由

PFF太郎です。

先日書いた、今年の不労所得に記載漏れが有りました。ソーシャルレンディングに150万円程投資しており、そこから得た配当金を記載していまんでした。ただ、一万円程度なので誤差の範囲ですし、ソーシャルレンディングは撤退しようと思っていますので、修正は無しにしたいと思います。そもそも、投資しているの忘れていたくらいですし。

なぜ、ソーシャルレンディングの撤退を検討しているか解説します。

■高利率が魅力的なソーシャルレンディング

まず、私が何故、ソーシャルレンディングを始めたかを説明しましょう。こちらに書いた通り、現在私は不動産収入と株の配当金で年間約240万円の収入を得ています。これを50代になるまでに、360万円に引き上げたいと考えており、年間120万円を稼ぐ「第三の柱」を作りたいと考えています。

そこで目をつけたのがソーシャルレンディングでした。ソーシャルレンディングとは平たく言ってしまえば、「個人が簡単に行える、貸金業」です。事業投資が必要だけど資金の無い企業または個人に、ソーシャルレンディング事業者を通じてお金を貸し(案件に出資すると言います)、その返済利息を受け知ります。

ソーシャルレンディングは一般的に高利率がの案件が多く、4%~5%は少ないほうで、10%前後の利率を謳う案件も有ります。

極論ですが、1200万の元本を準備出来れば、年間120万円の配当を得ることも可能なのです。しかも、融資前に返済利率などが予測可能で有るため、価格変動の伴う株と比べて、予測が建てやすいというメリットも有ります。

本当にそんなうまい話が有るのか?実際に試してみないとわからない部分もあるので、150万円ほど投資してみることにしたのでした。

■資金効率の悪いソーシャルレンディング

まだ若い分野でも有り、仮想通貨しかり、「誕生して間もない市場」は怪しい業者も多数あります。経験的には先行する企業はベンチャー企業等が多く、慎重な大手は遅れてきますので、たいてい黎明期の業者の9割は怪しい業者と思うくらい警戒した方が良いです。

そのため、ソーシャルレンディングを始めるにあたり、比較的評判の良い、オーナズブックとSBIソーシャルレンディングの2社を選びました。現在、オーナズブックの案件に50万円、SBIソーシャルレンディングの案件に100万円投資しています。

●信頼感は有るが、案件の絶対数が少ないオーナズブック

一番始めに投資を実行したのがオーナズブックでした。ここは不動産専門のソーシャルレンディング会社ということで、ソーシャルレンディング業界でも格別の信頼を獲得しています。

ここが発掘する案件の利率は4.5%~6%前後のものが多く、ソーシャルレンディングの中では比較的低利率です。それでも、安心感からか、案件の応募が開始されると、一瞬で締切になります。オーナズブックの場合、案件投資募集開始の前日に「○月○日の18時から開始します」、といった内容のメールが届くのですが、開始して数分で募集額に到達することが多いのがザラです。

私は初めての募集の時には、応募が間に合わず失敗、二回目の時には5分前から待機して無事投資出来ました。ここがオーナズブックの問題点なんですよね。

・投資したいと思った「自分のタイミングで投資出来ない
手元に余裕資金が有ったとしても、投資したいと思った時に案件が有るとは限りませんし、条件の良い案件は出資者が殺到しますし、投資が行える保証自体有りません。

とりあえず、今投資している150万円が返還されたタイミングで、スムーズに次の案件に投資出来るかわからないため、資金を無駄に遊ばせることになります。

・銀行口座への振込手数料は顧客負担
オーナズブックの場合は、投資が決定すると指定の口座に出資金を振り込む必要が有るのですが、振込手数料は顧客負担となります。数千円の利息を受取るたびに、銀行口座に移そうとすると、振込手数料が発生します。数百万円のうち数百円ならまだ目をつぶれますが、数千円の利息を数百円払って移動させるなんて無駄金です。

この二点が解消されれば、オーナズブックは有望な投資先になる気がしますが、今の状態では、手間がかかる上に、資金効率も良くないので、撤退することにしました。オーナズブックの特徴が「目利き力」に有る限り、案件数の大幅増加は期待薄のような気がしますし、ポテンシャルは有るだけに残念ですね。

●案件数は多いが、不安の有るSBIソーシャルレンディング

誤解のないように初めに言っておきますが、SBIソーシャルレンディングは数少ない信頼感有るソーシャルレンディング事業者だと思います。

SBIソーシャルレンディングの魅力は、そこそこの案件数と案件規模と高利率です。案件数は一ヶ月のなかで数件有り、一つ一つの案件が数億円前後の募集となっていますので、案件を吟味しなければ、比較的資金を遊ばせることなく、投資出来ます。

・遅延案件が発生したSBIソーシャルレンディング

しかし、問題はその案件の質です。幸いなことに私は被害有っていませんが、SBIソーシャルレンディングでは利息の返済が滞る「遅延案件」が発生しています。ソーシャルレンディングは「金貸し」です。お金を借りたい企業に、貸しているだけなので当然返済されない「貸し倒れリスク」が付きまといます。

SBIソーシャルレンディングは比較的安全な方で、他のソーシャルレンディング業者では今年多くの「貸し倒れ」案件が発生し、ソーシャルレンディングを中心に投資していた投資家の方は大きな損失を出している方も存在します。

SBIソーシャルレンディングはオーナズブックと比較して案件数が多いのが魅力ですが、それだけの案件を発掘するには、投資案件の調査レベルに違いが出るというところでしょうか。失敗をかてに今後、改善されることが期待されますが、現時点で積極的に投資するには少々不安有りということで、今の資金が返還されれば新規投資は当面しない予定です。

■元本ゼロのリスクも有るソーシャルレンディング

なんとなく、「ソーシャルレンディング」というラベルを貼っていると「投資」と思っていましたが、実態はお金を貸しているだけです。返済されないというリスクは考慮しなければならず、当然ソーシャルレンディングに元本保証なんて有りませんし、それどころか「元本がゼロ」になるリスクも有ります。

ソーシャルレンディングで10%の案件というのは、借り手側は10%の利息を払いながら利益も出さなければなりません。銀行が貸してくれなかった案件だからソーシャルレンディングに資金を求めてきている案件です。「貸し倒れリスク」を甘く見ない方が良いです。

更に最近の株価下落も有って高配当銘柄の配当率が上昇してきており、ソーシャルレンディングと大差無いレベルになってきているため、あえてリスクが高く市場が成熟していないソーシャルレンディングに今投資する意味も無いかな?と思い、撤退を決めました。

将来的には、上述した不満や不安が解消されるかもしれません。そうなった時には再度トライしてみたいと思います。ただその頃には、監査コストの増加などで事業者側の手数料が増加し、高利率案件が姿を消し、高配当銘柄の方が良いじゃないか…という結論になるかもしれませんが。

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2018年12月29日土曜日

PFF太郎の再投資計画。PFFの分配金でARCCを購入

PFF太郎です。

今回は、私の再投資計画を紹介したいと思います。

■PFFの分配金は高配当銘柄のARCCに投資

私はPFFを8318株保有しているので、毎月約$1000の分配金が得られます。この分配金を当初はPFFの再投資に充てていましたが、現在は高配当銘柄のARCCの購入に充てています。

ARCCは米国のBDC(Business Development Company)という業種の企業で、銀行融資の受けにくい中小企業に対して融資や出資う、いわば、ベンチャーキャピタルやプライベートエクイティファンドのような立ち位置の企業となります。このBDCは利益の90%以上を配当する代わりに法人税が免除されるという、REITの金融版みたいな株だと思って頂ければ大丈夫です。

ARCCは収益の9割を配当に回すため、企業としての成長期待は少ないので、キャピタルゲインを狙う株ではありません。そのため、株価はここ数年、概ね$14~$18のボックス相場となっています。

PFFの分配金は毎月なので、ARCCを毎月購入することになるわけですが、$15~$18の場合はPFFの分配金のみでまかないます。$14台の場合は安値圏となりますので、貯蓄の中からPFFの分配金と同額を捻出し購入します。つまり、$14台の場合は通常時の倍額の株数を購入することになります。
PFFの分配金再投資計画
PFFの分配金再投資計画
但し、ARCCはETFでは無いため、減配や株価下落のリスクもあります。そのため、ARCCの総購入額を約300万円と定め、その額に達した場合は、他投資先へ切り替えます。勿論ARCCの株を売却する予定は有りません。


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2018年12月28日金曜日

2018年獲得した不労所得は238万円でした

PFF太郎です。

本日で大納会も終了し、2018年の国内株式市場は終了となりました。私の今年の不労所得を振り替えってみたいと思います。

■今年の不労所得は238万円

タイトルの通りですが、今年の不労所得は238万円でした。
PFF太郎の2018年に得た不労所得
PFF太郎の2018年に得た不労所得
実は私は賃貸マンションも保有していますので、その家賃収入が年間126万円有ります。この物件は既にローンは終了しているので、家賃収入の大半は利益となります。

国内株式も遥か昔に購入して塩漬けとなっているソニー等の株が有るので合計3万円程の配当収入を得ています。

そして、米国株配当が108万円有りました(為替は111円で計算)。このうち9割以上がPFFからの配当となります。
これら、米国株、国内株、不動産収入から得る不労所得を合計すると238万円となります。

■今後の目標。年間120万円を稼ぐ第三の柱の確立

私は分散投資の考え方が他の人達とは少々異なります。株の銘柄を複数に分散させることで、分散投資と呼ぶ人もいますが、私は銘柄を多数保有することを好みませんし、塩漬けになっている国内株は、タイミングを見て全て精算し、米国株とETFに集約したいと考えています。そもそも複数銘柄を保有していた所で、市場全体の下落の前には無力です。複数卵を持っていて分散しているつもりでも「株式市場」という一つのカゴに盛っているに過ぎません。

株式相場が幾ら暴落したところで、不動産の賃貸料収入は定期的に振り込まれます。私が株式市場が暴落しても安心していられる一つの要因として、この不動産収入が有ることが大きいと思います。「株式市場」というカゴに問題が発生しても、この不動産収入のカゴには影響は無いからです。

逆もまた然りで、不動産収入は一時的に退去された場合には、無収入になるリスクが有ります。それでもPFFの配当は毎月支払われます。

今時点で、不動産収入と、株でそれぞれ年間120万円得ることに成功しています。今後の目標としては、これら2つに変わる「第三の柱」を確立して、そこから120万円の不労所得を得ることで、合計360万円の不労所得を得ることを目標としています。

しかし、なかなか「第三の柱」が見当たりません。ソーシャルレンディングも試してみましたが、現時点ではあまり有望では無いと感じいます。(これについては他の機会に書きます)

50歳になる頃には、不労所得を360万円に到達させたいと考えています。そこに至るまでの過程をこのブログで公開していきたいと思いますので、皆様の応援宜しくお願い致します。

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2018年12月27日木曜日

PFFから今月の配当金受領、168,960円でした。

こんばんは、PFF太郎です。

PFFから配当金を頂きました。8318株分の配当金ですので$1536、日本円換算で\168,960(税引き後)。こういった市場が不安定な時に安定した配当金を受け取れるのはホッとします。

■大暴落後に起きた大暴騰

何年後かに今の心境を忘れないために、備忘録として感想を書き残しておきます。
2018年12月26日 ダウは1086.25ポイントの上昇となり過去最大の上げ幅を記録。翌日の27日は日経平均が750.56円の記録的上昇。前日の大暴落が嘘のように明るいコメントがネット上でも散見されます。

・一日前の記憶は薄らぐ
私もそうでしたが、大暴落していた前日には、内心不安で仕方ありませんでした。個別銘柄と比べれば安心感の有るPFFと言えども、含み損は出ていますから、どこまで下落するのか?数ヶ月?2019年一杯続く?それともトランプ大統領を落選させるために、反対勢力が仕掛けているなら2年間は下落基調?そんなことをずっと考えていました。

しかし、今日の大暴騰をみて、「あっ、狙ってた株が上昇した、昨日買っておけばよかった」と、思ったのも事実です。欲しいと思っていた株に値ごろ感が出ているのも事実で、「静観する」と決めていたものの、いつだって心が揺らぎます。

・一歩引いて、冷静に考える
とはいえ、事実を冷静に考えてみると、株価下落の不安要素は何ら解消していないことに気づきます。米中の貿易戦争は来年さらに激しさを増すでしょう。中国にとってはトランプ大統領さえ変われば、この貿易戦争は終了すると考えているでしょうから、再選を阻むために、株価下落に効果的な政策を取ってくるでしょう。金利上昇によって住宅ローン等も上昇し、消費者の消費も落ち込みが予想されます。

現時点での景気は好調そのものですが、今回の下落相場を引き起こした要因は何一つ解決していません。

そう考えれば、一日毎の株価の変動に一喜一憂することなく、半年、一年先の大局を見る視点で、冷静になる必要が有るでしょう。

さて、この判断が一年後どう写っているでしょうか?答えはその時になってみないとわかりませんが、例え今日が底で、一年後に大暴騰していたとしても、「ギャンブル」に手を出さなかった自分を褒めてあげれると良いなと思います。




2018年12月26日水曜日

下落相場は買いのチャンス?静観することも立派な英断

こんばんは、PFF太郎です。

私は投資のプロでは無いですし、投資で大勝しているわけでもなく、むしろ含み損を抱えています。投資の上手い、下手で行けば「下手」な部類の人間だと思います。そんな私ですが、ブログを書く意図は「普通の人の目線」で物事を語るブログが有っても良いんじゃないか?と思ったからです。

投資系のブログを読んでいると、人気の有るのは連戦連勝で若くして億の資産を築いた人や、大負けしている人達です。普通の人の普通の投資ブログは、誰も興味が無いのか、あまり人気は有りませんし、人気が無いとブロガーのモチベーションも下がっていくので、自然と普通の人の投資ブログは更新が滞りがちになっていきます。

しかし、投資をしている大半の人は「普通の人」なんじゃないでしょうか?私は普通の人です。数億投資で儲けたいという欲は無いし、信用取引するようなギャンブルに出ることも出来ません。「もっと、自分みたいな普通の人の投資ブログ読みたい」と思ったのが、ブログを始めたきっかけです。

そういう普通の人目線で、今のような下落相場をどう考えるか?ちょっと考えてみたいと思います。

■下落相場時は方向性がはっきりするまでは静観が吉


連日の株価下落で「ここが底か?」と、谷底がどんどん深くなっていきますね。もし、確実な未来が分かっているのなら、底なら大金を投入出来るでしょう。しかし、そうでもない限り、大半の人は資産の極一部の売買しか行なえません。そして、何年かたった時に「○○ショックの時、買っていれば○倍になっていたと」と長期投資の優位性を説きます。

そして、証券会社のメルマガからは「買いのチャンス!」「反発期待銘柄」等の買いを煽るタイトルのメールが続々と届きます。そして徐々に「今買わなければ損」という気持ちになります。証券会社の決め台詞に「買わないリスク」というのが有ります。底の時に買っておかなければ、チャンスを見逃してしまうリスクということだそうです。

でも、ちょっと待ってください。投資成績を報告する職種の人間でも無い限り「買わないリスク」なんて有りません。底かもしれないという予想で買って、勝てばラッキーですが、負ければ損失が拡大するだけです。

むしろ、買えなかったとして、市場が復調すれば、元の相場に戻るだけです。明確な根拠が無く、大きな賭けに出る必要が無いなら、情報を持っていない一般人は「静観する」ことが得策ではないでしょうか。

■大切なことは配当計画や、目標総資産額を決めておくこと

こういった下落相場でも「塩漬け」ではなく「静観する」には、どうすれば良いでしょうか?私は自分の投資スタイルがインカムゲイン重視なら「年間配当計画」を決め、キャピタルゲインを狙うタイプなら「目標総資産額」を決めておくことが大切だと思います。

私はPFFを保有しているので、インカムゲイン思考の投資スタイルです。総資産が幾らになるか?というより、年間の配当金が幾ら必要なのか?を根拠に投資を行います。

ETFを保有しているインカムゲイン投資だと、市場全体の株価暴落って、実はそれほど気になりません。個別銘柄の高配当株だと減配リスクが発生しますし、市場が弱気な時はほんの少しのスキャンダルで大きく株価が暴落するリスクが有ります。しかし、複数銘柄で構成されるETFならそういったリスクは軽減されますし、PFFのように「5%を超える高配当」がセールスポイントのETFなら、そこは下回らないように意識されるでしょう。

下落相場によって理にPFFの株価が暴落したとしたら総資産は減少しますが、年間$2前後の配当金さえ支払われていれば「配当計画」に影響は生じません。配当金の減額さえ無ければ、市場の復調と共に株価はいずれ値を戻すでしょう。

「目標総資産額」を追う場合にも「10億円」というような莫大な資産額が目標なら、落ちるナイフを掴む覚悟が必要かもしれませんが、「5000万円~1億円」程度の目標で有れば、こんな不安定な状況でギャンブルに出る必要は無く、安定期に複利効果を狙えば普通のサラリーマン投資家なら、十分達成可能な目標だと思います。

■静観は恥ずかしいことではなく、立派な英断

証券サイトや、ニュースサイト、人気ブロガーの記事を見て「底で買うのが資産家の道」と煽られても、それに乗る必要は有りません(乗ること自体、否定はしませんが)。

普通のサラリーマン投資家はこういう不安定な相場の時は、ギャンブルすることなく、「静観」することも、立派な判断だと思います。サラリーマン投資家に「買わないリスク」なんて存在しません。もし、ネットの情報に背中を押される形で「根拠もなく、今買わないといけない」という心理状態になっている人が入れば、「こういう考えの人もいるよ」という判断材料の一つになれば幸いです。


2018年12月25日火曜日

含み損350万円。それでもPFFを保有して良かったと思うこと

PFF太郎です。

連日の株価暴落で私が保有しているPFFも大幅に下落しています。といっても購入時から10%程の下落なのですが、ボラリティが少ないETFだったので平常時と比べればかなり値下がりしています。お蔭で私のPFFの含み損は350万円になっています。

■PFFを買って良かったと思うこと

自分を励ます…わけではないですが、PFFを買って良かったなと思うことが有るので、紹介したいと思います。

・毎月分配金が貰える

 PFFは毎月分配金が貰えます。裏を返せばそれだけ税金の支出も多くなるので、この点を嫌気されることが多いのですが、私は毎月分配金を貰える点が良かったと思っています。
 私は40代でまだ年金暮らしでは無いですし、給与収入も有るので毎月分配金を受け取る必要は有りません。しかし、毎月分配金を貰えることで、強制的に「利確」されているようなものでは無いか?と考えています。

 私はAAPLも70株程持っているのですが、これは2014年頃に買い一時は買値の三倍にまで到達していました。しかし、右肩上がりの株って持っていればまだまだ上がるんじゃないか?という期待が持ち上がり、結果「売れずに」売り時を逃してしまうのです。AAPLは今では$150を切り、損こそしていませんが、含み益は大幅に減少することになりました。

 配当金の少ないグロース株や、ETFの場合は「永久保持」。そう頑なに信じていると、売り時を失い、最悪含み損になるリスクも有ります。右肩上がりの相場の時には、こういった株は誰でも儲けることが出来ますが、「利確」していなければ「利益」では有りません。「あの時売ってれば100万儲けた」と武勇伝のように語る人は大勢いますが、「利確」していなければ意味が無いのです。株は「利確」することも「損切り」することも実はとても難しいのです。

 その点、毎月分配型のPFFの場合は、何も考えなくても毎月必ず分配金が有ります。当たり前と言えば、当たり前なのですが、「利確」「損切り」の判断をしなくても、毎月約$1000振り込まれ、着実に資金が上積みされていくのは、私のような放置プレイがしたいサラリーマン投資家には、ピッタリなのです。

・再配当計画が建てやすい

 毎月分配金が貰えるメリットの応用になるのですが、毎月分配金が有るので、最近の下落相場のタイミングでも、定期的に再配当を行えます。これが四半期に一度や半期に一度の配当だったとした場合には、配当を受けとるタイミング次第では、底を打った後になっているかもしれません。

 毎月分配金を受け取れることで、毎月再配当することも、ある程度貯めてから「底」と思ったタイミングで、まとめて再投資することも出来ます。

・分配金(配当金)停止のリスクが少ない

 高配当銘柄と異なり、PFFはETFのため、複数の銘柄から構成されています。そのため、特定の株が無配当に陥るような事態になったとしても、他の株がカバーしてくれることが期待出来ます。

 高配当銘柄には長期間増配し続けた配当貴族と呼ばれるような株も有りますが、配当をだすことは義務でも何でも無いので、業績が悪くなれば減配されるリスクがつきまといます。また、JNJのように真意の定かではない情報によって、ある日突然株価が下落するリスクも存在します。

 個別の高配当銘柄を複数持つより、ETFを所有した方が安心感が違うと思うのは私だけでしょうか?個人的にはいつ減配されるかもわからない、高配当銘柄を複数所有している人達は何故ETFを買わないのか疑問に感じています。

・流動性が高い

 メジャーなETFで有るため出来高も安定しています。マイナーな株だとある程度まとまった株数の売買が成立しないことも有りますが、PFFは8000株程度の取引で有れば、瞬時に成立します。なので利率の良い銀行感覚で貯蓄をPFF化しておき、必要な時に、必要な量を売買することが可能です。

 以外と見過ごされがちな点ですが、数千万の資金で株を買うと、中には中々希望数が買えない銘柄や、売ろうとした時に部分的にしか売れないような株も存在します。こういった流動性の低い銘柄に多額の資金を投入してしまうと、いざという時に換金出来ないリスクが発生します。

■PFFはほったらかしにしたい人に向いている

 私はサラリーマンのため、平日日中帯は相場をチェックするわけにはいきません。仕事中も株のことが頭を離れないようでは、サラリーマンの業務に支障が生まれ、結果自分の評価を下げることになれば、サラリーマンの給与が減少するリスクが有ります。

 PFFは一度購入しておけば、平常時の値動きは個別銘柄と比較すれば穏やかですし、分配金も比較的安定しています。また出来高も多く流動性も高いので、換金性も高く、銀行に預金する感覚で保有出来ます。

 米国株ブロガーの間では、リターンが低いということで毛嫌いされることも多いPFFですが、私のように株に全力投球出来ないような人には、メリットと成り得る部分も有るのでは無いでしょうか。

FXで700万円のロスカットをした

PFF太郎です。

プロフィールにも有る通り、私は20代の頃FXで700万円のロスカットを経験しています。私が初めて投資を始めたのは10代の頃。今から20年以上も前のことでしょうか。母親が証券会社勤務だったこともあり、若い頃から投資の世界に興味を持っていました。

両親が購読する日経新聞を親より先に読むような生活をしていました。当時は確かまだネット証券は無く、電話で株の売買をしていました。その頃の私の投資スタイルは業績の良い株のボックス相場になっている銘柄をコツコツ買うスタイルでした。そこそこの利益を上げていたことを記憶しています。

■仕手株情報で暴騰を経験する

当時は、今ほどインターネットは普及しておらず、今ほどテクニカル理論や、投資スタイルに関する情報はネットを探しても出てこなかったと記憶しています。ただ、インターネットで株の情報を探していると、「仕手株」に関する噂を投稿するウェブに辿り着きました。もう名前も忘れてしまい今でも存続するのかは分かりませんが、今では場所をウェブからSNSに変えて、「仕手筋」の情報を流しているような人達を見かけますね。そもそも「仕手筋」というのが実在するのかはわかりませんが。

しかし、そんな怪しい「仕手株」情報に従って、そこで「上がる」とされていた株を少し買ってみたのです。半信半疑でしたが、その株を購入して暫くすると、「上がった」のです。しかも、数%では無く、ストップ高を連続で。

その「仕手筋」の情報が真実だったかはわかりません(ただのウェブに書かれた情報なので、投稿している人たちの素性もわかりません)。しかし、そのウェブの情報に従って株を買っていると、面白いように株で利益を出すことが出来ました。

■投資から投機に夢中になっていく

そんな怪しい情報に乗っかって株の売買を繰り返して行くと、負ける時もありましたが、トータルでは勝つことが出来ていました。この時、記憶が定かでは有りませんが、100~200万円程の資金を手に入れていたと思います。

まだ10代で若かった当時は、株の面白さに夢中になり「もっと儲けたい」という気持ちが強くなりました。そこで出会ったのが為替取引の「FX」でした。

当時は今よりレバレッジをかけることが出来た筈なので、短期間で大きな利益を期待することが出来ました。当然その反対も有り得るわけですが、「自分は勝てる」という根拠の無い自信を持っていたことを記憶しています。

FXでも運良く勝つことが出来ていたため、この根拠の無い自信は増々膨らんでいきました。そして、ある日突然、地獄に叩き落とされるのでした。

■急激な円高によるロスカット。700万の損失

「自分は勝てる」と考えているから、投資の利益も、給与も全てFXの口座に投入するようになっていました。今では信じられませんが、投資で勝ち続けているとそういう心理状態になるのです。

「自分は勝てる」だから、一番稼げるFXに全てをつぎ込めばそれだけリターンも大きくなる。種銭の大きさで1%の利益は変わって来る。本当に今では「なんて馬鹿なことを…」と思いますが、投資に間違ったのめり込み方をすると「ギャンブル」で勝ち続けているのと同じ心理状態になっていくのでしょう。少なくともこの頃の自分はそうでした。

当時(2000年前半)は円安傾向に有り「ドル円は110円は日銀が死守する」という噂が真実のように語られた時代でした。基本的には110円前後になったときにロングを入れれば簡単に勝てる相場だったのです。

振り返って見ると、株は「仕手株の噂」、FXは当時の「円安という時代背景」と「日銀の為替介入」によって、勝たせて貰っていただけで、自分が優れているわけでもなんでもありませんでした。しかし、それにも関わらず、自分の限界までリスク資産に振っていました。

そんな時、2003年を境に急激に円高への進みます。「ドル円は110円は日銀が死守する」という便所の落書きを信じていた私のロスカットラインは109円位だったと記憶していますが、遂にそのラインを突破され、約700万円をロスカットするに至りました。20代前半だった自分にとって、それはほぼ全財産でした。

■教訓「勝っている時は、大金を投入したくなる」

今でこそ、笑って話せる状態になっていますが、当時はどん底でした。ロスカット直前の日には寝ることも出来ませんし、仕事も手に付きませんでした。

しかし、どれ程後悔したところで、資金は戻ってきませんし、このロスカットをきっかけとして、私は投資から足を洗うことにしました。勿論、投資をしていたからこそ20代前半で700万という大金を損することも出来たわけですが、投資をしていなければ、もう少し「貯金」出来ていたかもしれません。

当時の私が出した結論は「コツコツ働いて、貯金するのが一番。大きく増えることも無いが、損することも無い」こう考えるようになりました。そこから10年以上、株やFXの口座を開くことは有りませんでした。

しかし、この時の大失敗が有ったからこそ、学べたことが有りました。それは「勝ちが続けば、気が大きくなり、投資が最も効率が良いと考え、自分の持てる資金の大半を投入したくなる」という心理状態です。2016年以降に米国株に参入し大勝している投資家は、まさにこの心理状態になっているのではないでしょうか?そして、この心理状態のままでは、何時か大金を失います。利益も全て新しい「投機」に回してしまうからです。勝てたのは自分の実力ではなく、投資環境が良かっただけにも関わらず「実力」と錯覚し、大きな賭けに出てしまうのです。

勝ち続けて投資を引退出来る人より、いつか失敗して資金を失って引退する人の方が多いのは、この心理状態に陥っているということを理解出来ずに、投機を続けてしまうためです。

このエントリーは、私への戒めです。もしまた同じような心理状態になっていると思った時に、私はこのエントリーを見直すでしょう。そして、自分と同じ失敗をこれから投資を始める人が、同じ道を通らないように、心のブレーキになれればと思います。

2018年12月23日日曜日

なぜ、PFFを3300万円も購入したか?

こんばんわ、PFF太郎です。

私はPFFを8318株所有しており、取得金額は約3300万円程でした。PFFは配当金が5%を超える高配当ETFとして有名な一方で、日本国内の米国株ブログでは批判的な意見も目にします。特に人気の有る米国株ブロガーの方はPFFを良く思ってない印象が有ります。


■求めたのはボラリティの少なさと、配当の安定

PFFの批判の多くは高配当だが、国債程信頼性が有るわけではないし、下落相場ではつられて下落する。 という意見にまとめられます。私もその通りだと思いました。

しかし、それでも私は自分のポートフォリオの中心をPFFにしようと決めました。理由はPFFの株価のボラリティ(変動幅)が少ないことと、配当が安定して支払われている点です。こちらの図はPFFの過去10年間の株価の推移を表しています。2009年のリーマンショックの時には大きく下落していますが、その後は急速に回復し、ほぼ$35~$40の間で推移しています。そして、勿論リーマンショックの時も配当は止まることなく支払われています。
過去10年間のPFFの株価推移

■人生100年時代に重要なのは安定したキャッシュフローの確保

もし、私が投資の目的を短期間に必要な資金の獲得としていたなら、きっともっとボラリティの大きなハイテク株を所有していたでしょう。あるいはFXや仮想通貨でも良かったかもしれません。

しかし、あくまで私の投資の目的は「人生100年時代」を生きるための資産運用です。大きく儲ける必要も無ければ、大きく損するわけにも行きません。出来るだけ安定してキャッシュフローを排出するキャッシュ生成装置が必要でした。それには、ボラリティの少ないPFFが最適に思えました。

今現在、私の口座には毎月約$1000、年間で約$12000分配金が支払われています。貯蓄時代には得られなかった心のゆとりが金銭面では生まれました。

■安定しているからこそ、多額の資金を投入出来た

実は、最も大きかったのがこの点だと思っています。3300万円は大金です。私の資産の7割を投入することになるのですから、慎重になります。
結局の所、私も含めて殆どの一般人は、暴騰も期待出来るハイテク株のようなボラリティの激しい銘柄には自分の資産の一割程度しか投入出来ない人が殆どなのでは無いでしょうか?

PFFが暴騰も暴落の可能性が低いことはむしろ好都合で、安定した株価の推移で、配当が計画的に得られるという「性格」が、私の背中を押してくれたのでした。

投資系のブログや、ニュースでは「過去の成長銘柄の推移」を例えに出して「あの時にこの株に投資していたら」と煽ります。しかし、殆どの人間にはアマゾンやアップルの株を20年前に取得し、今まで売らずに持ち続けることは難しいでしょうし、20年前にアマゾンやアップルの株に全財産を投入出来るような人は、存在しないのです。

プロでは無い、一個人が資産の過半数を投入するには「安定」こそ、重要な条件なのだ、と私は考えます。

結果として、今は金利上昇も有り、PFFの株価は下落中ですが、配当は安定して毎月支払われています。個別の高配当銘柄と異なり、ETFのため突然無配転落するリスクも低いでしょう。

■PFFの株価がリーマンショック時並に暴落する可能性も

しかし、投資に絶対は有りません。急激な暴落によって、PFFの株価が10分の1になる可能性もゼロでは有りません。そうなった時にも配当が支払われている限り、私はPFFを売ることは無いでしょう。今現在PFFの株価は下落真っ最中ですが、このブログを通じて資産推移を報告していきますので、生暖かく見守って頂ければと思います。

人生100年時代だから、今までの常識を疑ってみよう

初めまして、PFF太郎と申します。

人生100年の時代。内閣府でも「人生100年時代構想」というテーマで議論されるほど、人間は100年生きるという視点に立ち、生き方や働き方を変えて行こうという動きが出てきています。しかし、このテーマに対して明確な「正解」が有るわけではありません。

人生100年の時代をただ今までの平均寿命の延長と捉えて、今まで同様に生きて行くことも間違ってはいないでしょう。しかし、単純に考えれば60歳で定年したとしても、まだ残りの人生が40年有ります。40年分の生活費は?趣味は?健康は?考えて「準備」しておかなければ行けないことは、山積みです。

考えてみてください。趣味は年齢を重ねてからでも作ることは出来るかもしれませんが、「生活費」や「健康」は定年を迎えてから気づいて準備して間に合うでしょうか?勿論、間に合う人もいるでしょう。そういう人にとっては、定年後の人生も楽しみで仕方ないかもしれませんね。

■現状維持では、人生100年時代に生き残れない

ただ、私は違いました。現在40代のサラリーマンですが、今の会社で定年まで働いたとしても、今以上の出世は見込めません(恥ずかしながら平社員です。昇進することなく定年を迎えると思います)。それでも、私には二人の子供と妻の生活を支えて行かなければなりません。年々増える生活費と子供の教育費、税金、増えない収入。転職も考えましたが、今の年齢と、家庭が有る身で今より高収入な会社へ転職することは難しいでしょう。(そもそも今よりハードワークになることは、育児中のため難しいです)

現状維持では何れ生活は苦しくなるだろうし、ましてや一生平社員で定年が70歳になり、後30年近くこの職場で働き続けるなんて、考えただけでも辛い。そもそも今の会社の規定では55歳を過ぎれば昇進してない限り給料は下がり続けます。

■人生100年時代だから考えた、資産運用

そんな時考えたのが、人生100年の時代、今までの考え方で無計画に生きては駄目だということ。思い切って、子供の教育費と老後の資金として蓄えていた「貯金」を「高配当ETFのPFF」へ切り替えました。その金額は約3300万円。地方で有れば戸建てが買える金額を高配当ETFのPFFへ投入しました。

残念ながら、購入後から世界的に株価は大暴落しており、私のPFFの評価額も減少しています。

こういった状況では有りますが、一般人の家庭を支える40代のサラリーマン目線で、人生100年時代の生き方を模索していきたいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。

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